ツツジは知っている

ふと、裏庭のツツジが目に入った。
こんなに大きかったっけと思いながら見ていると、妙な違和感を覚えた。

違和感の正体は、不揃いな枝振りだった。
木の枝が生い茂る形を「えだぶり」という。

塀のそばにツツジは植えられている。
コンクリートに遮られて、枝は半円形に広がっている。
その半円が大きく、くびれたところがある。

なぜ？　(￣〜￣；) ？

枝がくびれたところは排水溝の近くだった。
排水溝の詰まりに悩んでいたけれど、その原因はツツジにあった。
花が落ち、枯れ葉が落ちて、排水溝に詰まる。

掃除をしようと、誰かさんが排水溝に覆いかぶさる。
頭を入れた、その場所だけ、ツツジの枝が伸びていない。

そこは人間が使う空間なのだと。
ツツジは知っている。
(￣−￣ ) ふむ